効果の薄い努力を避けるために [試験勉強法]
多くの内容を勉強しているからといって試験に合格できるとは限りません。ましてや、長時間の勉強をしていれば受かるというものではありません。合格に直結しない勉強をしていれば、効果は薄いのです。
そうした効果の薄い勉強を避けるためには、つぎの2つの事が大事です。
① 試験の合格基準や特徴を正しく知る
② 合格するために自分に欠けている部分を正しく把握する
①は目指すゴール、②は現在地とも考えることができます。現在地とゴールをはっきりさせることにより、無駄な寄り道を避けることができます。
②に関しては、できるだけ定量的に把握するようにしましょう。例えば、英語の試験であれば、語彙力が2000語足らないとか、問題集1冊分300問の演習が必要だ、等。
選択式問題の答え合わせを行う際の注意 [試験勉強法]
選択肢のなかから正しいもの1つを選ぶというような選択式問題の場合、全ての選択肢の正誤を判断できなくても問題に正解することは可能です。答えさえ合っていれば、「結果オーライ」としていませんか?
もちろん、試験を受けているときにはそれでよいのですが、ふだんの勉強のときには不十分です。全ての選択肢の正誤を判断できるように復習や新規の学習をしておくべきでしょう。なぜなら、選択肢がちょっと変わるだけで正解できなくなる可能性があるからです。
また、全ての選択肢の正誤がわかるくらいに知識が定着している事は、記述試験対策としても有効です。選択式問題は、選択肢によって正解のヒントを与えている面もあります。ヒントなしで答えられないと記述式問題で正解するのは難しいです。
逆に、記述式問題では正解できるのに、選択式問題でひっかかってしまう人もいます。実際、“ひっかけ”の選択肢がよく用意されています。ふだんの勉強では、個々の選択肢の何がひっかけなのかを確認しておくのも効果的な受験対策です。
勉強範囲と合格可能性 [試験勉強法]
まず、時間を無限に使えたとしたら、(問題の出題範囲内で)勉強範囲が広い方が合格の可能性は高くなるでしょう。勉強していないところから出題されれば解けないので。
しかし、実際には限られた時間で受験対策を行わなければなりません。そこで気になるのが、勉強範囲をどうするのがベストなのか、ということです。
切り捨てるところを増やして勉強範囲を狭めれば、受験勉強は短期間ですむでしょう。しかし、リスクは高くなります。ちょうどよいバランスが求められます。
合格可能性を10%上げるのに、勉強範囲をどれだけ増やさなければならないか、という視点を持つことは有効です。同じ「+10%」といっても、①10%⇒20%、②50%⇒60%、③80%⇒90%では全て異なります。
試験問題のテーマを出題頻度順に並べると、上位30%くらいで大半の問題をカバーできることはよくあります。これは、言い換えれば上記の①より②、②より③の方が増やさなければならない勉強範囲が広くてたいへんだ、ということを示しています。
感情 - 高い目標を達成する原動力 [試験勉強法]
私は、高い目標を達成するうえで一番大事なのは「感情」であると考えています。その目標を達成したいという強い思いです。
これは私だけではなく、一般的にも言われている事ですね。
「中途半端な感情からは、中途半端な結果しか生まれない」、と。
また、次のようなこともよく言われます。
感情が変わると思考が変わる
思考が変わると行動が変わる
行動が変わると習慣が変わる
習慣が変わると運命が変わる
運命が変わると人生が変わる
ちょっと大げさな感じがするかもしれませんが、試験合格という目標も人生のなかの1つの目標であり、感情の力について理解しておくことが重要なのです。
試験勉強に限らず、私たちの活動の原動力は感情です。
感情を自分に都合よく変えることは可能ですが、自分で意識できない潜在意識の世界の話なので、変えようと思ったらすぐに変わるものではありません。自己暗示の方法をきちんと学ぶ必要があります。
勉強時間がない? - それもヤル気と準備次第 [試験勉強法]
社会人なら残業、中高生なら部活などで勉強時間が十分にとれないという人が大勢います。確かに、忙しく仕事などしていない人や、帰宅部の人に比べれば物理的な時間の余裕はないでしょう。しかし、そんな事を言っていても、はじまりません。もっと建設的に考えることが大事です。
まず、時間的に余裕のある人は、けっこう時間を無駄に使っている場合が多いです。その点、忙しい人は時間を効率的に使おうという視点をもっています。これはプラスの要素ですね。
そして、忙しいと言っていても、細切れの空き時間を寄せ集めるとけっこうな時間になる、という事実があります。もちろん、人によって差はありますが、トータルで1~2時間にもなるケースが多いようです。
そうした細切れの空き時間を有効活用すれば、かなりの量の勉強ができます。そのやり方で難関資格試験に一発合格した人も少なくないのです。
ただし、突然できる細切れ時間を勉強時間として活用するためには、事前の準備が必要です。そういう時間ができたら何を勉強するのかを予め決めておき、必要な教材などを持ち歩かなければなりません。いまどき、スマートフォンを利用すれば、かなりの勉強ができるはずです。
要は、ヤル気と準備が大事ということですね。
面接試験の対策 [試験勉強法]
試験対策では、試験をする側(問題を出す側)の視点がわかると非常に有利になります。これは、面接試験では、なおさら言えることです。というのも、間違えた対策を行なっている受験者が多いからです。
たとえば、就職・転職において決定的に重要な採用面接。多くの面接対策本や、大学・高校の就職指導にしたがって準備しても、落ちるべくして落ちることが少なくないのです。
それは、なぜか?
本の著者や指導の先生が、面接官の経験がないからです。
面接官が何を考え、どう感じるかがわからないのです。
この面接官の視点というのは、たとえば、民間企業と公務員では異なります。したがって、必ず自分の受ける試験に関して、面接官の視点を理解するようにしてください。
幸い、現役面接官や元面接官が情報を公開していますので、それらを参考にして準備するとよいでしょう。企業の面接なら、有名な、通称【知ら落ち】という教材が参考になります。
集中力の高め方Ⅱ [試験勉強法]
音源を利用して集中力を高める方法があります。勉強に利用できるので紹介します。
これはバイノーラルビート音源と呼ばれるもので、音の周波数に脳波がシンクロする性質を利用して、特定の周波数の脳波状態に誘導するものです。
勉強であれば、アルファ波に誘導するのが一般的です。アルファ波はリラックスしているときや、何かに集中しているときによく見られる脳波です。この脳波に誘導することで、自然と集中できるというわけです。
バイノーラルビートの音源を聞いてから勉強するか、もしくは聞きながら勉強すると効果がわかるでしょう。
注意点としては、イヤフォンかヘッドフォンで聞くことが必要です。左右の耳で異なる音を聞かなければならないため、スピーカーでは駄目なのです。
ネット上には、無料で利用できるバイノーラルビート音源もあります。勉強に集中できないで困っている人は、試してみる価値が大きいですよ。
短期一発合格とリスクをとる覚悟 [試験勉強法]
難しい試験に短期間で一発合格するためには、
ある程度のリスクを取る覚悟が必要でしょう。
準備期間が少ない中で合格するためには、
勉強するところと捨てるところのメリハリをつけなければなりません。
最も出題されやすいところや、
得点に大きく寄与するところを中心に勉強し、
それ以外の優先度の低いところを思い切って捨てるのです。
これによって、優先度の高いところの習熟度を上げ、
一発合格を目指すわけですね。
ただし、捨てるところも多いことから、リスクもあります。
捨てたところから出題されれば解答できないわけですから。
でも、受験勉強の時間が充分に取れない場合には、
デメリットよりもメリットの方が大きいです。
最も合否にかかわるところを攻略せずして合格は難しいからです。
社労士試験や行政書士試験などの難関資格試験や、
難関大学に現役合格するには、
リスクをとる勉強法も必要です。
重要部分の習得はイマイチ。
でも、全部をカバーできているわけでもない。
そんな中途半端な状態よりも、
優先度の低いところを思い切って捨てた方がよいです。
公務員試験の一般教養は数理 [試験勉強法]
公務員試験の出題範囲は非常に広くなっています。
一般教養問題の出題範囲としては 文章理解、数的処理、人文科学、社会科学、自然科学となっており、総合的な知識が問われます。択一式の問題であるといってもきちんと内容の理解ができていなければ正答はできません。
公務員試験への対策としてはまずは一般教養問題について対策を行う必要があります。
理系の人であれば数的処理や自然科学はそこまで対策をしなくても良いですが、人文科学、社会科学に重点を置く勉強法が必要になります。また、文系の人はその逆で理系科目に重点を置く勉強法が必要になります。
この他にも専門問題も出題されます。
一般行政であれば法律系、経済系、行政系の問題への対策が必須になります。技術職であればそれぞれの区分に応じた専門問題が出題されるでしょう。
このほかにも、面接、論文対策も必要になってきます。
公務員試験にはこれらの範囲を総合的に学習する勉強法が必要になるのです。
集中力の高め方 [試験勉強法]
勉強や仕事で発揮したいのに、なかなかコントロールできない集中力。
しかし、がっかりするのはまだ早いです。
集中力は、鍛える事で強化する事が可能なのです。
集中力のコントロールには、いくつかの方法があります。ここでは、その中から特に簡単に行えるものをピックアップしてご紹介します。
とても有名なのが、「2-BACK TASK」と呼ばれるゲーム。画面に次々に表示される4つの数字を見て、二つ前と同じ数字が出たら手を挙げる、ボタンを押すなどのアクションを行います。
ひたすら画面を見て数字を記憶する事に集中できるため、他の事を考える暇がなくなります。これを繰り返すうちに、「ひとつのものに集中する→他の余計なものを排除する」事が簡単にできるようになります。
取り組むべき事に対して、モチベーションをあげる事も大切。勉強する前にはこれをする、などのルールをつくる事で、自然と体と頭が集中モードに入ります。
お気に入りの道具を使うなどの方法もおススメです。